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2014年11月1日土曜日

脇役

今日から11月。すっかり秋も深まり、

皆様お待ちかねの一の酉がますます近づいてまいりました!

私の赴く浅草の酉の市には、熊手屋が百数十出店します。

そこで働く売り子の総数は数百人から千人に及ぶかも知れません。

この道何十年のベテランから今年デビューの新人まで、

揃いの袢纏や被布で雰囲気を出した老若男女の売り子が店に立ち、

善男善女の皆様のお相手をさせていただきます。


私が浅草の売り子になって20数年経ちますが、

自店他店含め大勢いるこの道30年40年以上の先輩売り子達が、

なぜだか知らないけれど皆相変わらず異様に若くて元気過ぎるので、

私などまだまだヒヨッコ扱いです。

20数年の間には売り子の新陳代謝もありました。

長年見知った顔が、ある年からぱったり途切れることがあります。

察して事情を聴かないこともあります。

そうすればその売り子はずっと元気なままです。

接客が苦手で掛け声も満足に出せなかったような新人売り子が、

いつの間にやらお客様と談笑し景気良く手締めをしている。

そういう成長も見てきました。

酉の市の脇役に過ぎない売り子にも、それなりの歴史があるのです。


脇役である売り子の仕事は、主役の熊手を引き立て、

酉の市にお越しいただいた皆様に笑顔でお帰りいただくことです。

それは今までもこれからも変わることはありません。





面亀浅草店
(西暦が正解です。)







(友)

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